赤の自伝

おススメポイントは?

「赤の自伝」 古代ギリシャの神話に描かれた怪物ゲリュオンと英雄ヘラクレス。ヘラクレスの10番目の冒険と語られ、かの英雄はその怪物から牛を奪い飼い犬を殺してその怪物の眉間を弓で撃ち抜きます。そのゲリュオンは赤かったそうです。 そのゲリュオンが現代のアメリカの少年として語られ、年上の少年ヘラクレスと出会いました。二人は恋に落ちているように見えます。ギリシャ神和の結末を知っている(最初にその断片が述べられている)この本の読者として、僕はただ戸惑うばかりです。 詩を組み合わせて話が紡がれていく形式の不思議な本。しかし、その「赤の自伝」と名付けられた本編も赤を辞任するゲリュオンの自伝そのものではないのです。 多重的にクラクラする様な設定と、詩を通して語られる熱い想いは、話の筋をただ消化する様に読むことを許さず、まだ読み終えることが出来ていません。ただ、ワクワクとドキドキが止まらない本です。